東京港区にあります美容皮膚科の病院にて、30年ほど勤務しております美江と申します。病院で毎日患者さんをみていますと、乾燥肌や敏感肌、シミ、シワ、たるみ、毛穴、ニキビ、炎症などの肌トラブルの方が大変多くいらっしゃいますが、そういった悩みを持った方のほとんどが、美肌づくりやエイジングケアに非常に熱心な20代、30代、40代の女性たちです。クレンジング、洗顔、化粧水、美容液、クリームや乳液のほかに、ローションパックや美顔器でマッサージをしたりと、人一倍努力されてます。にもかかわらず、なぜ彼女たちの素肌はボロボロなのでしょう。それは、良かれと思って習慣化して5年、10年、20年と毎日続けてきたスキンケアが、実はまちがっていたからです。正しいスキンケアを学ぶ機会というのは、学校でも滅多にありませんし、ほとんどの方がお母さんやお祖母ちゃんのスキンケアを見たり、美容雑誌で読んだり、ほぼ自己流の方も多いかもしれません。ですので、手間暇かけてお手入れすれば、それに比例して美肌を手に入れることができると誤解されて、クレンジングや洗顔を丁寧に5分間以上かけて洗いすぎてしまったり、化粧水を大量に肌につけるだけのお手入れ、美顔器で長時間マッサージするなど、まちがったスキンケアを長年信じて続けていらっしゃる方が大勢見受けられます。なかには、化粧品の販売員の方も多くいらっしゃいます。コスメを扱うプロの方でも正しいお手入れ方法や化粧品の選び方を知らないのですから、店頭では販売員の言葉をそのまま鵜呑みにせず、自分の判断で選ぶ知識を多くの人にぜひ知ってもらいたいと願っています。肌は、正しいお手入れをすると、きちんとそれに応えてくれます。それに、なにも難しいことはありません。高級化粧品を買ったり、美容クリニックやエステサロンへ通わなくても、毎日正しくスキンケアをおこなえば、透明感のある健康的な肌になることができます。もちろん、肌がキレイになるためには、スキンケアのほかにも欠かせない大事なことがあります。食事、睡眠、運動、そしてストレスをためない生活です。肌や顔は、歳と共にその人自身が反映されます。いくつになっても笑顔が素敵な方は、血色のよい健康的な肌をされていて、どんなお手入れをされてるか尋ねると、きまってシンプルケアです。肌理論にあった正しいスキンケアのお話を、これから紹介していきたいと思います。